「パンドラの箱 2016」

2016年12月10日（土）〜25日（日）　12時〜19時　月曜・火曜休
オープニングレセプション：12月10日（土）　17時〜19時

全能の神ゼウスが作らせた最初の女性パンドラ。開けてはいけない箱を開けてしまったパンドラ。しかし、箱から飛び出したのは本当は災いだったのではなく、男を凌駕する才能だったのではないか。アートシーンでその才能をいかんなく発揮する女性作家の作品を展示いたします。

伊藤知世（いとう　ともよ）
1985年長野県生まれ。おもに女性のポートレートを描く。今回は今までの作品とイメージを変えて、エアブラシを用いた独特のマチエールで少女たちを明るい色調で描いています。グループ展多数、2017年11月にみうらじろうギャラリーで個展を開催予定。

井村一巴（いむら　かずは）
1980年生まれ。1996年より写真を撮り始める。セルフポートレイトのプリントの表面をピンで引っ掻いて描画するという独自の作品を制作している。印画紙に現れる白い点の集合は、まるで「あちこちに浮遊しているかのように現れては消える、とらえきれない記憶」のようである。最近は写真と鉛筆画を組み合わせた作品も発表し、海外のメディアで採り上げられるなど注目を集めている。
今回は初めてカラープリントにピンスクラッチした作品を出品しています。

大寺史紗（おおてら　みさ）
1993年長野県生まれ。2016年武蔵野美術大学日本画学科卒業、 卒業制作が優秀賞を受賞。現在 武蔵野美術大学 修士課程美術専攻 日本画コース在学中。主に墨による日本画とペン画の作品を制作している。
「女性として生まれたことに対する憂鬱、悦びを 心地よい形まで崩し変形した女性像の中で表現しています。」

菅野麻衣子（かんの　まいこ）
1983年宮城県生まれ。2006年東北生活文化大学 生活美術学科卒業。以降、仙台、東京、大阪などで個展を開催。日々の暮らしの中で感じたことを、日記のように描いているという作品は、幅広い層から支持を集めています。

平野実穂（ひらの　みほ）
1984年埼玉県生まれ。2007年武蔵野美術大学油絵学科卒業。植物や動物を装飾物として取り入れて、それらの見た目の華やかさと共に、生命としての成熟、儚さなどの移ろいゆく状況の変化を描いています。今年は海外のグループ展にも出品するなど活動の範囲が拡がっています。