みうらじろうギャラリー JIRO MIURA GALLERY
103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2−5 石倉ビル4階
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葛飾北斎
『画本東都遊(ゑほんあづまあそび)』


刊行 1802年
画工 葛飾北斎
筆工 六蔵亭
彫刻 安藤圓紫
序 浅草庵市人
来歴:林忠正所蔵印あり

「画本東都遊」は、「東遊」として寛政11年(1799)に墨摺本1冊で刊行され、北斎による挿図29図、浅草庵市人の選による狂歌471首が収められていたものから大半の狂歌を省き、挿図29図を色摺に変えて、享和2年(1802)、三冊本に新たに纏め直して刊行されたものです。
上中下各九丁からなりますが、下巻の奥付一丁が欠となっています。
Katsushika Hokusai
"Ehon Azuma Asobi"


Published in 1802
Picture Katsushika Hokusai
Calligraphy Rokuzotei
Engraving Ando Enshi
Preface Asakusaan Ichihito





序
あひきするあまみやきひくそまたかへす
おきなあきひとまてよにすめる民といふたミ
たれかひなふりの一ふしをうたハさらむ
まいてあらたまの春にあひては御代を
ことふき我身をいはひおのかしゝこゝろを
やりてうめき出せるさとひことこそ めてたくもめつらかにおかしけれこれそ康衢の
老人のつちくれをうちてうたひ華封人の
ほきこととなへしいにしへのさまもかゝりけんかし
いまや大路に落たるをひろはす夜の戸さしに
かけかねさゝぬ有かたき都のさまをなにかしか
絵にうつさせ例の友とちのされことを物して
むしふすま臥遊の興をたすけむとす斑孟堅

もしまた世に出てかゝるさかへを見まし
かはふたゝひ筆を鳥かなく東遊の都の
てふりしたハさらめやめてさらめや

享和二のとし
  むつき               浅草庵 芝神明宮

    春景







日本橋 京都  籬島

とふ鳥の
あすかの
山の
さくら花
雲を
出ては
雲に
入なん


飛鳥山 隅田川 春雪


来て見れは
むさしの国の
江戸からハ
北と東の
すミた川かな


浅草寺鐘
舁鼾聴
隅田川雪
垂涎着
   五老 待乳山

真乳しつんて梢
のりこむ今戸はし
土手の相傘肩身
かハりの夕しくれ
君を思へはあハぬ
むかしのほそ布

右 英一蝶戯作
請地
松師



いまよりの
代の数とりに
千年の
種を
実りゑの
松の
若はえ

 石田未得 梅屋敷 牛島

中田屋 小町桜
日暮里 上野


人間の
種ならぬ
花の
盛には
雲の
うへ野の
こゝち
こそすれ

 豊蔵坊信海 佃住吉社 佃
白魚網


うち出る
月ハ世界の
鉄砲洲
玉の
やうにて
雲を
つんぬく

 半井卜養
品川
汐干 浅草祭 新吉原

北むきハ
何れも
毒としり
ながら
かんにん
ならぬ
鰒と
よし原

 後巴人亭光 浅草
蓑市
鎧匠 浅草海苔 王子
稲荷社 王子
海老屋
駿河町
越後屋 十軒店
雛市 元結匠 三圍神社


芸者集
鳥居半出大川端
遥指三圍稲荷壇
蘆葉刈来盛洗鯉
蒲焼食尽割長鰻
葛西號掛太郎鼻
晋子句飜百姓肝
向晩船頭呼不起
屋根船裏只聞鼾
今戸里 絵草紙店

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