みうらじろうギャラリー JIRO MIURA GALLERY
103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2−5 石倉ビル4階
Ishikura bld. 4F, 2-5, Nihombashi-Odenmacho, Chuo-ku, Tokyo, 103-0011
tel +81-(0)3-6661-7687 / fax +81-(0)3-6661-7690
e-mail info@jiromiuragallery.com
open hours 12:00 - 19:00 Tuesday - Saturday
closed on Sunday, Monday and National holidays
top exhibitions artists books facebook access

Bへのオマージュ


会期:2017年5月19日(金)〜6月4日(日) 12時〜19時 月曜・火曜休

トークショー:5月27日(土) 16時〜17時30分
横山 宏(イラストレーター、モデラー) x 松山 賢(美術家)
参加費1,000円/要予約/1ドリンク付き


孤高の画家バルテュスが亡くなって16年、2014年の回顧展でまたその業績に光が当てられました。バルテュスを敬愛し、その神秘性に影響を受けた作家も少なくありません。今回、油彩、日本画、鉛筆。ペン、写真といった平面作品だけでなく、立体作品も加えた多様なメディアの作家13名が、それぞれの想いを込めたオマージュ作品を展示いたします。

出品作家:綺朔ちいこ、川邊りえ、くるはらきみ、児嶋都、こまつたかし、佐久間友香、須川まきこ、丁子紅子、成田朱希、原久路、町野好昭、松山賢、横山宏(五十音順)


Hommage a B

19 Fri. May - 4 Sun. June, 2017 / 12:00-19:00
Open Wednesday - Sunday

This year is the 16th year after the passing of independent artist Balthus. A retrospective exhibition held in 2014 in Japan shed a new light on his accomplishments. We can say that the number of painters who have great respect for Balthus and who have been influenced by his mystique are not a few. With this exhibition, the works from 13 artists will be displayed, offering homage to the master each in their own way in a manner not only limited to flat works of oil, Nihonga, pencil, pen, and photography, but also three-dimensional objects.

Artists : Chiiko Ayasaki, Beniko Choji, Miyako Cojima, Hisaji Hara, Rie Kawabe, Takashi Komatsu, Kimi Kuruhara, Yoshiaki Machino, Ken Matsuyama, Aki Narita, Yuka Sakuma, Makiko Sugawa, Hiroshi Yokoyama



綺朔 ちいこ chiiko ayasaki

しとやかな作法
2017
Pen and watercolor on paper
24.0x38.0cm

Ave Maria
2008
Pen and watercolor on paper
11.0x5.0cm

ave maria
2008
Pen and watercolor on paper
11.0x5.0cm

Kyrie
2008
Pen and watercolor on paper
11.0x5.0cm

綺朔 ちいこ chiiko ayasaki

1/1 8:15 東京生まれ 新潟の海の近くで育つ。
1993
年より書籍挿絵、個展、グループ展等東京を中心に活動中。
みうらじろうギャラリーでは2013.11〈少女地獄〉以来の出展です。
Bへのオマージュ〉では「おじさまと少女の秘密」をおもいながら。

HP
〈あやさきんぎょ楼〉
http://www.ayasakingyo.com/


川邊りえ Rie Kawabe

「窓雪」
2017年
キャンバスに油彩混合
24.0x18.0p(楕円形)

懸引花(カケヒキバナ)
2017
Mixed media of tempera and oilcolor on canvas
27.3x22.0cm

去りにし日々
2017
Mixed media of tempera and oilcolor on canvas
25.0x30.0cm
川邊りえ Rie Kawabe

故郷には「窓雪三日」 ということわざがあります。窓の縁に雪が積もると、三日間は雪が続くと言うのです。湿りを帯びた冷たい空気と 生き物の体温に包まれた 少女の時間を描きたいと思いました。

山形県酒田市出身
1984 筑波大学 芸術専門学群 卒業
1997 第65回独立展初出品(以降 毎年)
2004 個展(あかね画廊 銀座)
2009 2人展(あかね画廊 銀座)
2012 セッション〜 輝く女性作家達(ギャラリー絵夢)
2012 第80回独立展 新人賞受賞
2013 第81回独立展 奨励賞受賞
2014 究展(銀座画廊・美術館)(以降 隔年)
2014 「独立美術協会の画家たちVol.Y」(REIJINSHA GALLERY.Tokyo)
2015 「3人のアトリエ」(REIJINSHA GALLERY.Tokyo)
2015 「Sante」銀座かわうそ画廊企画(Art complex Center )
2015 「フェアリー」(銀座かわうそ画廊)
2015 「獺祭 Christomas」(銀座かわうそ画廊)
2015 、2016 「50の顔」(REIJINSHA GALLERY.Tokyo)
2015 「dreamers 川邊りえ展」(Gallery Forgotten Dreams 東京)
2016 「黒衣のイヴ」(銀座かわうそ画廊)
2016 「東京ノスタルジー」(銀座かわうそ画廊)
2016「銀座女子Winter」(銀座かわうそ画廊)
2017「洋画の祭典2」(銀座かわうそ画廊)

現在神奈川にて制作
独立美術協会 準会員


くるはらきみ Kimi Kuruhara

投影図
2017
Oil on canvas
72.7x60.6cm
くるはらきみ Kimi Kuruhara

東京都生まれ 
多摩美術大学油画専攻
在学中より人形制作を始め、絵画と並行して制作しています。
長野県在住

児嶋 都 Miyako Cojima

少年少女
2010
Acrylic on panel
33.4x21.2cm

黒猫
2017
Acrylic on board
22.7x15.8cm

食卓b
2017
Acrylic on board
27.3x16.1cm
児嶋都 Miyako Cojima

東京都出身。1990年代よりエッセイ、少年漫画からホラー漫画を中心に雑誌連載。単行本多数。
書籍装丁画、挿画、イラストレーションなども多数手がける。
2007年より銀座スパンアートギャラリー、ヴァニラ画廊、ロイヤルサロン等へに出展。
2010年2月 初個展「いちご心臓」銀座ヴァニラ画廊。
2011年5月ヴァニラ画廊・スパンアートギャラリー両画廊にてクトゥルフ神話を題材にした企画展示『邪神宮』のキュレーションを手がける。
同年、クトゥルーアンソロジー『邪神宮』企画・監修。
2012年8月BunkamuraギャラリーにてKADOKAWA映画とのタイアップ展『Anotherへのオマージュ〜眼球と少女たち』企画プロデュース。

こまつたかし Takashi Komatsu

AとBの室内
2017
Pencil on Illustration board
36.0x25.0cm

窓辺
2017
Pencil on Illustration board
38.5x30.0cm
こまつたかし Takashi Komatsu

バルテュスの2人のモデルからのイメージで進めました。
アンナ・ワーリーとフレデリック・ティゾンで、ご本人の画像とそれにより制作された作品からの印象です。
もともと少女を描くことの多い自分ですが、アンナ・ワーリーの画像の印象からさらに密室・夜などのイメージを重ね、
バルテュスの「窓辺の少女」が好きなのでその情景をあらためて描いてみたいと思いました。

2010 フクオカミカ・こまつたかし2人展/ギャラリーたかまつ(西荻窪)
2012 初個展/キチジョウジギャラリー
2012 SIXレペルトワール展/ギャラリーオル・テール(京橋)
2013 蔵書票展/ギャラリー犬養(札幌)・鯖江図書館(福井)
2013 猫町展/点滴堂(三鷹)
2014 9人のちいさな作品展(主催)/Too-ticki (高円寺)
2014 「paralela」 永見由子・こまつたかし2人展/ギャラリーオル・テール(京橋)
2014 個展/キチジョウジギャラリー
2015 企画展「memento」/銀座モダンアート
2015 マッチ箱展(以降毎年出展)/バブーシュカ(下北沢)
2015 SIXレペルトワール展/ギャラリーオル・テール(京橋)
2015 階調「日本の幻想家」展/ギャラリーオル・テール(京橋)
2015 野網克美・こまつたかし2人展/RYUギャラリー(静岡)
2015 個展/バブーシュカ(下北沢)
2016 着物物語(十三夜として以降毎回出展)/点滴堂(三鷹)
2016 kolme kissaa ラシャンブル展/LE DECO(渋谷)
2016 in monochrome飴屋晶貴+こまつたかし+麻子/ギャラリー犬養(札幌)green & garden(京都)
2016 階調「日本の幻想家」展/ギャラリーオル・テール(京橋)
2016 WITCH∴ 魔女と魔法の用品店/カフェギャラリー幻(千駄木)
2016 3匹の猫+ダミアン展/パンタレイ・クラフト&アーツ(池上)

佐久間友香 Yuka Sakuma

蜘蛛の糸
2017
Natural mineral pigments, Japanese ink, gohun, acryl guache on Mashi paper
53.0x45.5cm
佐久間友香 Yuka Sakuma

バルテュスの絵を初めて観た時、私はひどい背徳感に包まれたのを覚えている。
気だるげに椅子に身を預ける少女、ちらりとのぞく真っ白な下着…
広く混み合った美術館で絵を目の前にしているはずなのに、押入れの隙間から何か見てはいけないものを覗き見たような気持ちになった。

その時の感覚にもう一度出会いたくて、この絵を描いた。

須川まきこ Makiko Sugawa

少女の自己解放
(Bへのオマージュ)
2017
Pen and watercolor on Kent paper
55.0x40.0cm

娘と猫
2017
Pen and watercolor on Kent paper
33.0x35.0cm

夕べの後悔
2017
Pen and watercolor on Kent paper
42.0x29.0cm

LACE BODY
2017
Pen and watercolor on Kent paper
42.0x29.0cm
須川まきこ Makiko Sugawa

イラストレーター。
京都造形芸術短期大学 専攻科卒業。
デザイン事務所「広告丸」に入社しイラストを描き始める。その後、個展や国内外の企画展に多数参加。
海外ではローマのギャラリーでの個展をはじめ、ポートランド、フロリダ、パリ等で作品を発表。
ヨーロッパのファッション雑誌「Nico magazine」はじめ海外の雑誌の表紙も手がけ、「commons&sense」誌ではコムデギャルソン/noi kei ninomiyaのファッションストーリーを描く。
2016年六本木ヒルズで行われたファッションショー「ホワイトヴィーナス」一連のコスチュームデザインを担当する。
作品集「Lady Amputee in powder Room」(エディシオン・トレヴィル)、「Melting」(アトリエサード)、「Lace Queen」、絵本「ニーとメメ」(広告丸)がある。

丁子紅子 Beniko Choji

想創
2017
Natural mineral pigments on paper
53.0x40.9cm
丁子紅子 Beniko Choji

心の中にずっと、この空間と時間を留めておきたいと願う気持ちをバルテュスの画からは強く感じます。
そこから感じる、決して執着心の塊というわけではない、心地の良い柔らかな空気感を描きたいと思い作品に致しました。

1991 埼玉生まれ
2009 埼玉県立大宮光陵美術科卒業
2013 女子美術大学芸術学部絵画学科日本画専攻卒業
現在 現代童画会会員

2016
アートのチカラ@新宿伊勢丹本館・東京
正月展@名古屋三越栄店・名古屋
MITSUKOSHI ART CUBE@日本橋三越
若手アート旋風ArtArtArt @名古屋松坂屋
Bergamot Station Arts Center @LA Santmonica 
Jyo.She.Ryoku @小田急新宿店

2017
アートのチカラ @新宿伊勢丹
美人画づくし出版記念展 @ギャラリーアートもりもと
絵画展 名賀会@名古屋栄三越
小林恵実子×丁子紅子二人展@八犬堂ギャラリー
丁子紅子個展wish@表参道sozo hair&make
6月9日よりぎゃらりぃ朋で個展「あなたへ」

受賞歴
第36回現代童画展 奨励賞
第37回現代童画展 入選<賞候補>
第38回現代童画展 現代童画会賞<会友推挙>
第39回現代童画展 上野の森美術館賞
第31回FUKUIサムホール美術展 入選
第40回現代童画展 第40回記念会友賞<会員推挙>
第5回 Next Art展 入選
第42回現代童画展 会員作家賞

成田朱希 Aki Narita

櫻の園
2017
Oil on canvas
130.0x97.0cm

和をもって尊としとなす
2017
Oil on canvas
52.0x39.2cm
成田朱希 Aki Narita

「不健康、不安定、不吉の彼方にひそむ幻想を愉しむべし」

1966年青森県生まれ。
幼少から漫画、絵本、文学.
.等を手本に独学で絵を描き始める。
1987年渚(なぎさ)画廊で初個展。
1988年美術評論家ヨシダヨシエによる企画で青山アートスペースにて個展を開催。
1991年劇画「思春期と不能の愛の実験」(北宋社)を出版。

箱に押し込められた少女や体を丸めた少女など、抑圧された性的衝動を感じさせる作品を描く。エロティックな作品では日本を代表する女性画家である。

主な個展:
1998年 彩林堂画廊(東京)
1999〜2005年 ギャラリーミリュウ(東京)
2004年 ギャラリーベルンアート(大阪)
2010、2014、2017 不忍画廊(東京)

アートフェア:
2003年 NiCAF TOKYO
2003、2008年 Asia Top Gallery Hotel Art Fair 08
2012、2013年 テグ・アートフェア


原久路 Hisaji Hara

A study of the "oil on canvas 1939"
2006/2011
Digital archival print
21.2x30.2cm

A study of "The Salon"
2006/2011
Digital archival print
22.8x28.5cm
原久路 Hisaji Hara

1964 東京出身
1986 武蔵野美術大学 造形学部卒業
1993 渡米
1993 ニューヨークの映像制作プロダクションにて撮影監督・アートディレクション
1993 NHK ニューヨーク総局にてヒラリー・クリントン専属カメラマン
1993 ダライ・ラマ14 世ドキュメンタリーなど撮影
2001 帰国後、独立

個展

2009 トーテムポール・フォトギャラリー (東京)
2010 ギャラリー・バウハウス (東京)
2011 MEMギャラリー (東京)
2012 マイケル・ホッペン・ギャラリー (ロンドン)
2012 三影堂撮影芸術中心 (北京)
2012 ローズギャラリー (ロサンゼルス)
2013 ギャラリー・アレックス・ダニエルズ - リフレックス・アムステルダム (アムステルダム)
2013 松坂屋・名古屋店 美術画廊 (名古屋)
2014 Danziger Gallery (ニューヨーク)
2014 GALLERY JINSUN (ソウル)

グループ展

2010 乙画廊 (大阪)
2010-2011 ギャラリー・バウハウス (東京)
2011 ソウル・アーツセンター (ソウル)
2012 日本橋島屋 美術画廊X (東京)
2012 Bunkamura Gallery (東京)
2014 ギャラリー・バウハウス (東京)
2015 三影堂撮影芸術中心 (北京)

受賞歴

2010 ヨコハマフォトフェスティバルにてベスト・ポートフォリオ賞。

町野好昭 Yoshiaki Machino

「地中海の猫」に捧ぐ
2017
Oil on canvas / board
40.9x27.3cm
町野好昭 Yoshiaki Machino

1951年岐阜生まれ。1987年渡欧、パリなどで作品を制作。1989年に帰国し、函館、奈良にて制作。1995年アートスペース美蕾樹で初個展。陶質の肌を持つ少女の暗喩に富んだ作品は賞賛をもって迎えられる。その後も、禁欲的で完全な純潔の少女像を描き続けている。

松山 賢 Ken Matsuyama

長椅子と猫と裸婦
2017
Oil on canvas
53.0×42.0cm

長椅子と鏡と猫と裸婦
2017
Oil on canvas
53.0×45.5cm

ベッドの前の裸婦
2017
Oil on canvas
53.0×42.0cm

ストーブの前の裸婦
2017
Oil on canvas
53.0×45.5cm
松山 賢 Ken Matsuyama

バルチュス作品のモチーフから部屋の中の裸婦の全身像、長椅子とクッション、鏡、猫、壁紙の模様、市松模様を引用しました。主に緑系とポイントとして赤の補色対比の色彩、光があたった強いコントラストの影、三角形の構図、こちらを見ることはなくどこを見ているかわからない人物の視線を参照しました。


1968年岩手県生まれ。1993年京都市立芸術大学大学院修了。1997年より個展、グループ展などで作品を発表する。女の子、おっぱい、動物、戦車、車、蝋燭、怪人など様々なモチーフを平面、立体とメディアを選ばず、独自の理論で表現する。個展、グループ展多数。
今年は、新宿、日本橋の高島屋にて個展の予定。

横山 宏 Kow Yokoyama

Say hello to the king of cats
2017
Mixed media
34.0x41.0x16.5cm
横山 宏 Kow Yokoyama

イラストレーター、モデラー。ジャポニスム振興会会員。
1956年福岡県北九州市生まれ。
武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。在学中より合田佐和子氏に師事 状況劇場、劇団<天井桟敷>の舞台美術にたずさわる。『SFマガジン』誌(早川書房)にてイラストレーターとしてデビュー。その後は広告、雑誌などでイラストレーション/立体造形作品を発表。1982年にホビージャパン社の連載企画としてはじまった「SF3Dオリジナル」はマシーネンクリーガーと呼び名を変え今も人気を博している。自らも在籍する日本SF作家クラブが主催する「日本SF大賞」のトロフィー、「手塚治虫文化賞」の鉄腕アトムをモチーフとした賞碑を手がける他、ゲームソフトのデザインに参加するなど、その活動は多岐にわたる。

バルテュス Balthus

座っているヴァレリー
Lithograph
47.2x36.0cm


みうらじろうギャラリー
103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2−5 石倉ビル4階
電話 03-6661-7687
FAX 03-6661-7690
ギャラリー地図 
東京都公安委員会 第301041206877号
JIRO MIURA GALLERY
4F Ishikura Building, 2-5, Nihombashi-Odenmacho, Chuo-ku,
103-0011 Tokyo, Japan
Tel : +81-3-6661-7687 Fax : +81-3-6661-7690
MAP